こんにちは!旅好きカップルの「ぼく」と「わたし」です!
ぼくたちカップルは2019年10月中旬~2019年12月下旬ぐらいの2ヶ月強かけて、東南アジア11カ国を巡ってきました。
この記事では、その際の経験を踏まえ、ルートを決める際に注意すべきポイントを解説。
さらに、モデルルートの紹介も行っていきます。
東南アジア11カ国まわりたい、という方はもちろん、一部をまわりたいという方にも参考になるように書いています。
また、記事の最後に自分たちが通ったルートも載せておきます!
これからバックパックされる方は参考にしてみてくださいね。
※2019年当時の状況をもとに作成しています。新型コロナウィルスの影響などで、状況が大きく変わっている可能性もありますので、ご注意ください。
※ミャンマーは、クーデターの影響で大きく状況が変わっています。外務省のHPなどの確認を必ず行ってください。
ルートを決める際に考えるべきポイント
前提として:東南アジアの地理の確認
まず基本知識として、東南アジアの地理をざっくり把握しておきましょう。
東南アジアは、大きく3地域に分けて考えると、ルートが決めやすいと思います。
厳密な区分ではないですが、これを基本にすると考えやすいと思います。
①大陸エリア(タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・ミャンマー)
⇒陸路移動がしやすい地域。「インドシナ半島」とも言う。とりあえずここだけぐるっと回るのもアリ。※ミャンマーは飛行機利用のほうがオススメ。
②マレー半島(マレーシアの一部・シンガポール)
⇒①と陸続きなので、タイから鉄道・バスでも行ける。島国ともアクセスがよく、空港の使い勝手がいい。
③島国エリア(インドネシア・フィリピン・ブルネイ・東ティモール・マレーシアの一部)
⇒空路・海路が主な移動手段。インドネシアやフィリピンは島が多く、国内でも飛行機移動が必要だったりする。
これを踏まえ、以下の内容を読みすすめてください!
ポイント① バックパックの目的は何か?
いきなりこう言われると「何か目的がないといけないの?」と思ってしまうかもしれませんね。
そういうことが言いたいわけではないのでご安心を…。
なぜ目的を考えるかというと、時期を間違えると「せっかく行ったのにできないじゃん!」みたいなことになりかねないからです。
たとえば「アンコールワット」にどうしても行きたいとしましょう。
「アンコールワット」には、実は日によって入れなくなる場所がありまして、何も知らずにその日にぶつかってしまうと「せっかく行ったのに…」ってことになりますよね。
ちなみにこれは、僕が初めてアンコールワットに訪れた際の体験談です…(涙)
そういったことを避けるために、「行きたい場所」や「やりたいこと」をある程度考えて、下調べをしたうえでルートを決めたほうがいいでしょう。
また、目的が決まっていると、「そしたらこことここは必ず行けるようにしよう」といった感じで、ルートが決めやすくなりますよ。
わたしたちは、チェンマイの「コムローイ祭り」に参加したかったので、開催日にチェンマイにつけるようなルートづくりをしました!
ポイント② 「ベストシーズン」はいつなのか?
①とも関連する話ですが…。
東南アジアの多くの地域には「乾季」と「雨季」が存在します。
「雨季」でもずーーっと雨が降っているというわけではないですが、やはり雨が多いですし、それに伴う災害のリスクも高まります。
訪れようと思っている地域の「雨季」や「乾季」を調べて、なるべくベストシーズンに行けるようにルートを決めることをオススメします。
あ、調べるときは「国ごと」ではなく、「地域ごと」で見るようにしてくださいね。
同じ国でも、場所によって全然気候が違ったりもしますのでね。
ちなみに僕たちは、海が綺麗な場所に雨季にいってしまい、メチャクチャ雨に打たれました…汗
ポイント③ 予防接種をどこで受けるか?
東南アジアには、日本ではなかなか出会わないような感染症のリスクがあります。
短期の旅行ならともかく、長期のバックパックの場合は、ちゃんとケチらず受けましょうね。
で、なぜルート選びで予防接種が関係するのかというと、旅のスタート地点を決めるのに重要だからです。
予防接種は、日本か、それ以外の国で受けることになります。
日本で打つと自費診療で高額なので、多くのバックパッカーはタイのバンコクにある「スネークファーム」という病院で打ちます。
スネークファームで打つ場合だと、必然的にバンコクからスタートすることになります。
また、予防接種は期間をあけて2回目・3回目を打たなければなりません。
そのため、バンコクに打ちに戻ることを考えながら、ルートを決める必要があります。
わたしたちは日本で打っていったので、気にせずホーチミン(ベトナム)から出発することにしました。
ポイント④ 島をどう回るか?
東南アジアは、タイ・ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー・マレーシア・シンガポールは、一部地域を除き、陸続きとなっています。
そのため上記の地域は、バスや鉄道を使えば、かなり節約して移動することができます。
しかし、インドネシア・フィリピン・ブルネイ・東ティモールは島国であるため、基本的には飛行機を使わなければ上陸できません。
場所によっては海路でも行けますが、情報が少ない&時間がかかることを覚悟しておきましょう。
とはいっても、ハイシーズンじゃなければ、基本的には高くても1万円払えば飛行機には乗れます。
ただし、「東ティモール」という国だけはそうはいきません。
東ティモールに向かうためには、飛行機だと
①シンガポール経由
②バリ島(インドネシア)経由
③クパン(インドネシア)経由
④ダーウィン(オーストラリア)経由
があります。
ただし、便数が少ないうえに、どの便もなかなかのお値段が…。
比較的安く済ませる手段としては、西ティモールのクパン(インドネシア)に上陸後、陸路で向かうという方法もありますが…。
ビザの取得が面倒だったり、時間がかかったりするので、そこをどう考えるか、という感じですね…。
東南アジアの中でも特に発展途上といった感じの国で、個人的にはオススメな国ではありますが、お財布との相談といった感じでしょうか。
ポイント⑤ ハブ空港がある場所に陸路で向かうかどうか?
多くの航空会社が集まり、旅の拠点となる空港を「ハブ空港」といいます。
島などを訪れようと思うと、必然的に利用することになる空港といえます。
格安空港も多数利用することができます。
東南アジアでハブ空港といえるのは
①【バンコク】スワンナプーム国際空港/ドンムアン国際空港
②【マレーシア】クアラルンプール国際空港
③【シンガポール】シンガポール・チャンギ国際空港
④【インドネシア】ジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港
といった感じでしょうか。
特に、①②③は東南アジアの真ん中ぐらいにあるので、乗り継ぎなどで訪れる機会が多くあります。
これらの空港がある都市は、無理に陸路でいかなくても、結局乗り継ぎで訪れる可能性が高いです。
陸路にロマンを感じる人以外は、その点も考慮に入れておきましょう。
ポイント⑥ 入国に関する制限はないか?(ビザと入国回数の制限)
事前に調査しておきたいこととして、「ビザの有無」と、「入国回数の制限」があります。
まず、ビザについてですが、当時、ビザが必要だったのは、「カンボジア」「東ティモール」のみでした。
2023年現在は、コロナやクーデターの影響もあり、事情が大きく変わっています。
必ず事前によく調べておきましょう。
ちなみに当時は、カンボジアと東ティモールについては、空路であればアライバルビザ(到着時)の取得が可能でした。
しかし、陸路だと取れないという可能性もあります。
自分が通るルートをよく確認しましょう。
また、入国回数に制限をかけている国もあります。
たとえば、当時タイは、何日間で何回まで、という制限がありました。
あまり出たり入ったりしすぎないように、ルートを考えましょう。
ポイント⑦ 危険な地域を通らないか?
東南アジアは基本的に治安が良く、バックパッカー初心者でも行きやすいと思います。
ただし、危険な地域があることも事実。
自分が通るルートがある程度決まったら、外務省の渡航情報を必ずチェックしましょう。
ブログやYouTubeなどで「意外と平気!」といった情報が出ていることもあるでしょう。
しかし、それらはあくまでもその人の体験談です。
情報が古くなっている場合もあります。
過信はせず、信頼できる情報を基に、最終的には自分で判断をしましょうね。
ぼくたちが考えたモデルルート
上記を踏まえ、ぼくたちが考えたモデルルートをご紹介。
モデルルート
- 【日本】⇒
- 【タイ】(バンコク→チェンマイ→ウドンタニ)⇒
- 【ラオス】(ヴィエンチャン→ヴァンヴィエン→ルアンパバーン)⇒
- 【ベトナム】(ハノイ→ダナン→ニャチャン→ホーチミン)⇒
- 【カンボジア】(プノンペン→シェムリアップ)⇒
- 【タイ】(バンコク)⇒
- 【ミャンマー】(ヤンゴン→ニャウンシェ(インレー湖)→パガン→マンダレー)⇒
- 【タイ】(バンコク)⇒
- 【インドネシア】(ジャカルタ→バリ)⇒
- 【東ティモール】(ディリ)⇒
- 【シンガポール】⇒
- 【マレーシア】(クアラルンプール)⇒
- 【ブルネイ】(バンダル・スリ・ブガワン)⇒
- 【マレーシア】(コタキナバル)⇒
- 【フィリピン】マニラ→セブ⇒
- 【日本】
モデルルートのポイント解説
まずは大陸を一周
まずバンコクを起点に大陸(タイ・ラオス・ベトナム・カンボジア・ミャンマー)を一周。
スタート地点は別にバンコクじゃなくてもいいです。
基本的に陸路で回れますが、時間・体力とお金を天秤にかけて、たまに飛行機を利用するのもいいと思います。
ラオス⇔ベトナム間なんかは長距離になるので、ぼくらは飛行機を利用しました。
ラオス⇔ベトナム間のしんどさを考えると、ハノイ(ベトナム)から時計回りで一周し、ルアンパバーン(ラオス)から飛行機で島国に飛ぶ、という手もありますね。
値段をみて考えましょう!
ミャンマーについては、バスで行く手段もありますが、バンコク(タイ)を基点に飛行機で向かうほうがコスパがいいので、大陸エリア一周後に向かう感じにしてみました。
東南アジアにある程度慣れていたり、陸路がいいという人は、バンコク(タイ)からヤンゴン(ミャンマー)に向かい、ミャンマーをグルっと回ってから次に向かってもいいかもしれません。
マレー半島・島国へ
大陸一周後、マレー半島(マレーシア&シンガポール)&島国を攻めます。
島国は基本的に飛行機で移動することになりますので、好きな順に行くのがいいかと思います。
シンガポール⇔ジャカルタ(インドネシア)間は船でも行けるようなので、検討しても良いでしょう。
ただし、「ブルネイ」と「東ティモール」は、便数が少なく、格安航空も少なめです。
なので、この二国に安く行ける手段・日時を優先して、ルートを決めたほうがいいです。
こだわりがなければ、この2国は行かないほうが、ルートは考えやすいかもしれません。
個人的には、ブルネイも東ティモールも好きなので、行ってほしいですけどね…
ちなみに、ブルネイに行く場合はクアラルンプール(マレーシア)を経由すると格安航空が使えると思います。
コタキナバル(マレーシア)から陸路or海路で上陸するのもアリです。
東ティモールに行く場合はバリ(インドネシア)orクパン(インドネシア)orシンガポールの3つの経由地を比較してみてください。
おまけ:実際に私たちが廻ったルート
- 【日本】(成田空港)⇒
- 【ベトナム】(ホーチミン→ニャチャン→ハノイ)⇒
- 【ラオス】(ルアンパバーン→ヴァンヴィエン→ヴィエンチャン)⇒
- 【タイ】(ウドンタニ→チェンマイ→バンコク)⇒
- 【ミャンマー】(ヤンゴン→パガン→ニャウンシェ(インレー湖)→マンダレー)⇒
- 【カンボジア】(シェムリアップ)⇒
- 【タイ】(プーケット)⇒
- 【シンガポール】⇒
- 【インドネシア】(バリ)⇒
- 【東ティモール】(ディリ)⇒
- 【インドネシア】(バリ)⇒
- 【マレーシア】(クアラルンプール)⇒
- 【ブルネイ】(バンダル・スリ・ブガワン)⇒
- 【マレーシア】(ラブアン→コタキナバル)⇒
- 【フィリピン】(マニラ)⇒
- 【日本】
僕たちは「雨季」を極力避けつつ、11月11日にあったチェンマイであった「コムローイ祭り」に参加したいということも踏まえた結果、このようなルートになりました。
モデルルートとの違いは、反時計回りで大陸を回ったこと、プノンペン(カンボジア)・ジャカルタ(インドネシア)・セブ(フィリピン)に行ってないこと、プーケット(タイ)に行ったことですかね。
あと、諸島部を回った順番も、飛行機の関係などで違いますね。
各地域を短いと1日、長いと4日ほど滞在し、2ヶ月半くらいで旅を終えました。
まとめ
というわけで、東南アジア一周ルートの参考になりましたでしょうか?
大学生の夏休みなんかを丸々使えば、意外と全11カ国回れるんじゃないかと思います。(予算にもよる)
ルート・スケジュールを決める際は、体調不良になることや目的地が増えることも考慮して、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょうね。
当ブログでは、今後も東南アジア旅の記録をあげていく予定ですので、旅の参考になさってください!
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